2023.02.09

コンサートの楽しみ方(オーケストラ編)①

立春

黄鶯睍睆 うぐいすなく

 

春はすぐそこ

ごきげんよう 阿部です

 

 

前回のブログでも

オーケストラって演奏時間が長い!と言いましたが

これはオーケストラ食わず嫌いの人なら共感できるんではないでしょうか?

だいたいみんな 「眠くなる」と言われますね

私なりに みんながオケ(オーケストラの略)の壁を感じるところを

まだ私がオケが苦手だったころを思い出してまとめてみました

 

 

1,長い

 交響曲は大体全曲通して50分くらいはある

2,そもそも「交響曲」「●楽章」とかってなに?

 難しい用語が多いですよね

3,変な決まりが多そう

 拍手のタイミング怖いですよね

4,そんなにクラシックに興味ない

 悲しいですがここが大きいですね

聞いたことない長い曲はつまらないですよね

 

 

とこんな感じですね

 

では実際のオケのプログラムを見ながら

オケを理解していきましょう

 

 

▼オケのプログラムは大きく分けてこうなります

1,オープニング(~10分程度)

「○○序曲」とか

2,サブ(15~30分程度)

「○○組曲」「○○協奏曲」

休憩

3,メイン(50分~ものによっては1時間以上)

「交響曲第○番」とか

4,アンコール←行われないこともある

 

 

というように

通常オケのコンサートはこんな感じで

トータルすると2時間くらいにはなるわけですよね

 

 

 

交響曲って・・・?

 

この交響曲というのは 管楽器と弦楽器の編成で

4つの楽章でできた曲をいいます(4つだけじゃない時もあります)

4つがセットで一つの曲ですので

通常は楽章の途中で拍手することはありません

 

私はこの「楽章」という概念が良くわからなかったんですが

小説とかでも「第●章」みたいなのがあるように

楽章を通して一つの物語の様に起承転結があったり

全ての楽章を通して一貫したテーマがあったりするのが「楽章」です

 

 

▼こんな感じが多いです

1楽章 :長い わりかし1楽章終わっただけで満足する

2楽章 :ゆったりしている 悲しい暗い曲調が多い

3楽章 :早かったりワルツだったりする

4楽章 :かっこよく盛大に終わる

 

実際にベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を見てみましょう

皆さんおなじみの「ダダダダーン」ですね

 

全部の楽章をよく聴いてみると 至る所にこの「ダダダダーン」が使われています

(全部で280回くらいでてくるそう)

 

同じ音型を全ての楽章に使う事で 楽章を通して一貫性を持っています

しかも1楽章の「苦悩」から4楽章の「勝利」の行進へと変化するように

楽章を通じて物語のような曲でもあるのです

 

 

▼第1楽章

おなじみの「ダダダダーン」です

 

 

▼第2楽章

1楽章とは反対に穏やかな曲です

 

 

▼第3楽章~第4楽章

※4:28からが4楽章です

3から4楽章に移る時に間を全くあけないで

そのまま4楽章に突き進むことを「アタッカ」といいます

 

 

1楽章の「ダダダダーン」ばかりが有名なので

ベートーヴェンは悲観的な曲ばかり書くのかな?なんてイメージもあるでしょうが

こうして全楽章聞いてみると それぞれ喜怒哀楽のようなメリハリのある音楽になっていることが分かりましたね

 

 

 

 

というわけで 交響曲というものが何となくは分かったでしょうか?

 

次回はコンサートの楽しみ方(オーケストラ編)第2弾 です

オーケストラの配置や観客席についてお話します

 

 

 

ではまた次回

ごきげんよう