2023.11.30
日本の色と音楽
ごきげんよう
阿部です
11月の頭の事ですが
岡崎市美術博物館で
「王朝の色に挑む」と題して
源氏物語に登場する着物の染色を再現した展示を見てきました
私は時々合間を縫って美術館などに足を運びますが
それは単に 「音楽も美術も同じ芸術だよね」
というだけの理由ではない気がしているんです
クラシック音楽は「再現音楽」とよく言われるんですね
これを私の大学の数学の教授さんが昔言っていたんですが
「楽譜が同じなんだからどこで誰が演奏しようと同じ音楽になるべきなんだ」
と本気で思っていた時期があるらしいんですよね
違いますよね
それが現代音楽であろうと
古典音楽であろうと ヘビメタであろうと
音楽こそ 一期一会 なんだと思います
この一期一会
日本の染色技術にも言えることで
昔の染色は草木を煮詰めて行っていたわけですが
その作業のちょっとした違いや天候の変化で
出来上がった色が微妙に いやかなり異なるんだそうですよ
だから草木染は難しく 失われた色は数知れず・・・
新しいものを生み出すことも
古いものを再現することも
みんな一期一会
同じようで 同じでない
また音楽を通して得られる人との出会いも
これもまた一期一会
いろんな出会いを大切に
この仕事に携わっていきたいものですね
では今日はこの辺で
ごきげんよう