2024.02.08
「アパッショナート」だけど冷静でいたい
ごきげんよう
阿部です
「さよならマエストロ」
ドラマの影響か 弦楽器や管楽器
いずれも体験が増えてきています
はじめて楽器に興味を持たれた方も
前から気になっていたけど なかなかキッカケが無かった方も
この機にはじめてみてはどうでしょう?
さて 1月に第九の演奏に出た際
コントラバス奏者の方から
こんな差し入れをいただいたことを思い出しました
ベートーヴェン先生と第九の「9」のかたちのクッキー
しゃれていますね
バッハのデザインもあるそうです
名古屋のとある喫茶店でつくられたそうで
また今度うかがってみようかな
その時はお店の宣伝もしますね
前回触れたオーケストラのドラマ「さよならマエストロ」
よく見たらドラマの副題に「父と私のアパッシオナート」と書いてありました
ベートーヴェン作曲 ピアノソナタの「熱情」を連想させる単語です
「熱情的に。情熱的な。激情的に。熱中した。」
こういった意味で解釈されます
たしかにこの演奏を見れば
アパッショナートってどんな感じか伝わると思います
ではこれはどうでしょう
「ラルゴ・アパッショナート」
彼の作曲したソナタ第2番の2楽章の標語です
「ラルゴ」
これは速度表記で「ゆるやかに」と訳されます
「ゆるやかに・情熱的に」
なんだか解釈が難しい言葉になりますね
さっきの高速でスリリングな演奏とは対極的ですよね
誰が見てもわかるような
発散型のアパッショナートがあったり
内に秘めた静かなアパッショナートもあったり
ベートーヴェンの感情表現は様々ですね
音楽をより音楽的にするために
「作曲者の感情にリンクする」ことだと思うんですよね
悲しい曲を悲しい時だからこそ理解して弾けるときがあるように
でもそれと同時に
冷静になって客観的に自分の曲を聴く意識も必要なんですよ
自分の世界に入りすぎて
うまくいったと思って録音を聴くと なんじゃこりゃ
そんなことってよくあるんですよ
曲の世界観に酔って
自分の弾いてる曲がうまく聞こえるよう補正されるというか
だから 曲に寄り添いながらも
どこかもう一人の自分がすぐ後ろで自分の曲を客観的に聴いている
そんな感じで演奏出来たらいいですよね
とくにアパッショナート
速い曲と情熱的な曲
自分を見失いがちなパターンです
もしかして楽器を演奏するって
一種の人生縮図なんでしょうかね
なんだか難しいことを考え始めたら
迷宮入りしそうになったので
今日はこの辺で
では ごきげんよう