2023.01.12

BLOG

クラシック曲を題材にしたドラマ②

小寒 しょうかん

水泉動 しみずあたたかをふくむ

 

これから最も寒い大寒へと移ってゆくはずなのに

凍てつく氷を動かし 我々の目に見えぬところで

「春」は氷を解かし 土の中で芽吹く準備をしているようです

 

正月のまどろみを引きずっている人間よりも

いくぶん自然の方がしっかりしているようです

 

ごきげんよう

阿部です 本年も宜しくお願いいたします

 

 

 

 

 

さて

今回はクラシック曲を題材にしたドラマの第2弾です

 

このあたりで「のだめ」を記事にしたい気持ちでいっぱいなのをこらえて

今日はまさかのこのドラマです

 

 

「結婚できない男」

 

 

そうですね

このドラマをクラシック曲を題材にしたドラマだとは誰も思わないでしょう

ただ このドラマにはクラシック曲がよく出てくるわけでして

 

 

協調性が無く独りをこよなく愛する建築家の桑野が

その独特の人生観にドン引きされながらも

なんやかんや周りの人と仲良くやっており

気になっている人と良い感じになりながらも 性格が災いし険悪になる

最終回のラストシーンは仲良く二人で帰るだけ

という恋愛ドラマなのかどうかもよく分からない歴史に残る謎ドラマです

 

あと作中にでてくる「ケン」という名前の犬がただただひたすら可愛い

 

 

主演は阿部寛

そう 私と名前がニアピンですね

 

この阿部さん演じる建築家が

家の中 オーディオから爆音で流れ出るクラシック曲に向かって

独りで指揮を振るシーンが度々あります

 

このシーンを色んな友人が

「あんなことするかね」と馬鹿にして笑うんですが

 

いいですか 私はやってますよ!?

 

やるんですよ!

 

家で一人で 曲に合わして指揮振りますよ なーに言ってんですか!

 

ボールペンを指揮棒代わりにしていたら

遠心力でインクが反対方向に溜まって使い物にならなくなったのはいい思い出です

 

 

ドラマの中で桑野が聴く曲は

いつもその時の気分で選曲しているようでして

つまり 聴いている曲がそのまま桑野の心情をよく表現している という訳です

 

満たされた気分の時には穏やかな曲を

攻撃的な時は激しいロシアの曲を

 

▼ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

※隣室に住む人への当てつけで爆音で流した曲

 

 

そんな偏屈な桑野が生身の人との関りで

今までに感じたことのないような複雑な感情になった時

何を聴いてもしっくりこずに すぐに曲を止めてしまうシーンがあるんですよ

 

この時の桑野の自分の感情に困惑している様子に

何とも人間味を感じてしまったのですよ

 

こうしてクラシックとドラマの関係性を見ていると

主人公はたいてい偏屈ながらも本当はピュアで憎めない性格

みたいな設定が多いような気がしますね

 

 

さて今回はここまで

次回の第3弾につづきます

 

 

ごきげんよう