2022.12.29

BLOG

クラシック曲を題材にしたドラマ①

冬至

麋角解

とうじ

さわしか つのおつる

 

 

 

ごきげんよう

阿部です

 

 

 

私は職業にしても趣味にしても

テレビの番組やドラマ・アニメから影響を多大に受けてきたように思います

最近はyoutubeという方も多いんではないでしょうか?

 

そんなわけで今回から

クラシック曲を題材にしたドラマ

をシリーズでお送りします

 

ドラマで使われた曲の紹介や

ドラマにありがちな「実際はこうなんだけどなぁ」

といった部分を紹介していきたいと思います

 

 

まずは①つめ

「それが答えだ!」

1997年に放映されたドラマです

 

あらすじ

評判が高いながらも傲慢で俺様気質なマエストロ(指揮者)が

演奏会の本番中 奏者のボイコットにより中止になり

それが原因で楽団を追われ 山小屋でひっそりと暮らしていたが

ひょんなことから田舎の中学でオーケストラの指導をすることになり

学生たちはコンクールに向けて研鑽を積むと同時に

マエストロも純粋無垢な学生たちとの触れ合いによって

人間としての成長をとげる  というお話し

 

 

キャストが良いですね

  • 【俺様的な指揮者】 鳴瀬 望 – 三上博史
  • 【中学の体育教師】 池田 邦男 – 萩原聖人
  • 【中学の学年主任】 平林 有理子 – 羽田美智子

 

 

■見どころ

選曲がマイナーだけど 良い

全話通して マーラーの交響曲1番や5番 が多用されます

 

 

オーケストラをやっている人からすれば別にマイナーという訳でもないんですが

そんなに何回も演奏する機会がない大曲だし

なにより普段聴かない人からすれば あまり親しみやすくない印象

まず マーラー って誰よ? となりますよね

 

ベートーヴェン「運命」とか ドヴォルザーク「新世界」とか

こういうところで有名どころを持ってこないところに制作陣のこだわりを感じます

 

 

 

 

▼マーラー 交響曲1番「巨人」第4楽章

 

 

 

■ツッコミどころ

音楽モノのドラマでどうしても気になるのが 楽器の演奏風景

 

音声はもちろんプロの録音を当てるんですが

やはり曲と動きがあってないとか 楽器の持ち方が・・・とか

「その曲にティンパニ使わんでしょ」とか「その人数でこの曲成り立たんでしょ」

といったツッコミどころはあります

ただ それをカバーするくらいマエストロ役の三上さんの指揮は本当にさまになっていました

 

 

ちなみに 当時まだ子役だった 深田恭子と藤原竜也と小栗旬 が中学生役で出演していて

面影も何も 顔がそのまんまというところが本当に感動ものなんです

あと 部活などで楽器をやっている人なら共感できるような

学校ならではの苦悩とか楽しさみたいなのは よく表現できてると思います

 

 

そして何より

マエストロがピアノを弾くシーンが美しくてですね

学校のピアノを調律したあとに試奏するシーンがあるんですが

このときマーラーの「アダージェット」というオーケストラの曲があるんですが

これをピアノに編曲したものを弾くんですよ

その時のシーンがもうなんか もう!なんですよ

 

▼マーラー 交響曲5番第4楽章「アダージェット」ピアノ編曲バージョン

 

やはりこのドラマを見て思う事は

楽器を買って独学で練習するのもいいですが

人との出会い つまり良い指導者との出会いひとつで

音楽とか楽器を通した世界観が一気に変わる という事なんですね

 

そして音楽を学ぶという事は人間を育てるんだな という風にも思うんですよね

 

そういうのがこのドラマの中だけでなくて 現実の世界でもあるんだよなぁ

ということを改めて気づかせてくれるような気がしました

 

 

 

 

 

 

 

さて今年の私の投稿はこれが最後

次回は新年に続きます

 

ではまた

よいおとしを