2023.03.16
コンサートの楽しみ方(オーケストラ編)第2弾 続き
ごきげんよう
阿部です
オーケストラの配置や観客席について の続きです
オーケストラや吹奏楽
大勢いるけど どの楽器がどこにいるか
ごちゃごちゃしてよくわからないですよね
オーケストラには決まった配置があります
大きく分けて「モダン配置」と「古典配置」の2種類あります
【モダン配置】
現在一般的によく目にする配置です
弦楽器は右に行くほど音程が低く 楽器も大きくなります
【古典配置】
昔はこの配置が主流でした
バイオリンが左右で向き合うのが特徴です
楽器の配置は楽団によって基本形が決まっていたり
曲によって配置を変えることがあります
ベートーヴェンの曲を弾くから古典配置にしよう となったり
チャイコフスキーの曲はモダン配置にしよう とか
演奏の年代によって配置を変えたりします
ただ 配置は年代だけで決定しません
演奏のしやすさや演奏の効果なども考慮されています
古典配置は基本的に演奏が難しいと言われています
同じ旋律を弾く可能性があるヴァイオリンが
向かい合っているとはいえ遠くにいると
メロディを合わせるのが難しいですよね
こういう場合はモダン配置の方が演奏しやすいし
聴き手も音楽がまとまって聴こえるんです
逆に輪唱のようにメロディがずれて演奏される場合
ヴァイオリンが左右に分かれていると
左でメロディが聴こえ 今度は右側でメロディが聴こえ
というように音楽が立体的になり
作曲者が意図していることが効果的に演出できるメリットもあるのです
というようにオケの配置はけっこう奏者にとって大切なんですが
誰か特定の奏者を目当てに見に来ている観客にとっては
楽器の配置によって 観る座席も考えなければなりません
私はチェロ奏者を近くでガン見していたいので前席左側の席に行くんですが
もしその日に限って対向配置だった場合
第1ヴァイオリンの陰になってほとんど見えなくなるんですよね
というようにオーケストラを聴きに行くときは
座る座席はその日のオケの配置によって
そしてホールの形状によって 座る席を吟味しています
モダン配置
古典配置
では今日はこのへんで
ごきげんよう