2025.01.30

「セヴラック」という作曲家を知ってほしい

セヴラック

 

私がこの作曲家を認識したのは

おそらく中学生か高校生くらいのころ

 

当時はとにかく派手なピアノ曲が好きで

ショパンやリストのエチュードだの

ベートーヴェンのソナタだの

とにかく映える曲が好きでした(弾けないけど)

 

その一方で

ラヴェルやドビュッシーといった

フランスの色彩的でセンチメンタルな曲も好きになりだした頃です

 

ネット上で公開されている楽譜や音源をネットサーフィンしていたら

突如として現れたのが彼でした

 

マリ=ジョゼフ=アレクサンドル・デオダ・ド・セヴラック

( 1872~1921

故郷の南フランスを中心に郷土を題材にした作曲活動を行っており

『田舎の音楽家』とも呼ばれていたそう

ドビュッシーも

「いい香りのする音楽」

「土の薫りのする素敵な音楽」と高く評している

 

だそうな

 

ドビュッシーより10歳下でラヴェルより3歳年上

そんなくらいの年代の人 だそうです

 

最近ではだいぶ日本でも浸透してきたんだろうか?

ロマン派っぽくも古めかしい

何とも言えない感覚になったのを覚えています

なかなか知名度が低いのでこの機に知ってもらいたいです

 

 

即興演奏が得意だったので

逆に楽譜があまり残っていないんだそうで・・・残念ですね

 

 

かわいらしい感じの曲もあるので

ブルグミュラーあたり弾けるようになった子や

シューマンの「子供の情景」が好きな方なんかには

結構おススメです

 

 

「『休暇の日々』より第1集」

私はこの曲集の中でも

第3曲「教会のスイス人に扮装したトト」が好きです

あと こういうイカツイおじさんが

優しい曲を弾いてるの好きです

 

シンプルで可愛い曲って

音符の並びが簡単そうでも

曲としての完成度が難しいですよね

 

テストで例えれば

70点まではいけるけど90点までが伸び悩む みたいな

 

素材がいいのに香りが立たないと

料理っておいしそうじゃないじゃないですか

 

素朴な曲ほど

素材をたたせるエッセンスって必要なんだろうなと

つくづく思いますよね

 

 

 

そして

セヴラックの魅力を語る

左手のピアニスト 舘野さん

 

シベリウスやフランス物の曲を聴くようになって知った方

この方の 人柄で曲を奏でてるような感じが好きです

 

心で曲を描けるような人になりたいですね