2025.04.10
今年の桜は長かった・・・「メシアン」という作曲家を知ってほしい
今年の桜は長持ちでしたね・・・
春はあけぼの
春の明け方は
薄い水色のレイヤーを重ねたような空気に
桜の花びらが薄墨色になって
なんとも神秘的です
桜の花を見ていると
華やかなだけでなく
なんだかソワソワします
「桜の花粉にはエフェドリンという興奮作用がある」
と何かで聞いたことがあり
ネットで調べてもよく出てくるんですが
どうも確かなことは分からないらしく
デマである可能性が高いんだとか
でもやはりそんな成分がなくとも
桜には人を惑わす力があるような気がします
春という出会いと別れが近接する
日本人にとって不安な時期に
やけに意味深に咲き誇る
一種の不気味さがあるように感じています
そんな桜も かく散りにけり
新緑の初夏が始まるのです
最近 鳥たちが大西教室の軒下を訪問してきます
きっと巣を作ろうと企てているのでしょう
でもごめんなさい
別のとこでお願いします・・・
今日はそんな鳥とクラシックにまつわるお話
フランスの現代作曲家「オリヴィエ・メシアン」
熱心なクリスチャンであるとともに
愛鳥家でもありました
そんな彼の耳はたくさんの鳥の鳴き声を聞き分けることができたそう
数々の鳥にまつわる曲を残していますが
私がメシアンを知るきっかけになったのが
「異国の鳥たち」です
とにかく特殊な打楽器が多く
テンポが複雑でなんだかよく分からない
そしてついには
13曲からなる鳥の鳴き声を模したピアノソロ曲
「鳥のカタログ」という2時間以上に及ぶ大曲を作るのです
こわい
本物の鳥の鳴き声と比較する楽しさがありそうですね
そんなメシアンは日本に訪問した際に
日本の鳥の歌や印象から「七つの俳諧」
という曲を残しています・・・が
これも難解でようわからんのよ
- 序
- 奈良公園と石灯籠
- 山中―カデンツァ
- 雅楽
- 宮島と海中の鳥居
- 軽井沢の鳥達
- コーダ
よくわからん
よくわからんなりに好きだった曲
「オンド・マルトノ」という特殊な電子鍵盤楽器
を使うことで有名な「トゥーランガリラ交響曲」
メシアンの曲を聴いていると
自然・宇宙・宗教・音楽が
共通のテーマとして繋がっているように思えます
音楽が好きな人こそ
演奏の練習だけに没頭せず
いろんなことに多角的に興味を持つことが
広い視野で曲を見つめる助けになるかもしれません
数学者にはバッハの曲が数式に見え
画家にはドビュッシーの曲に色を感じるかもしれない
人体工学は手に負荷をかけないピアノの弾き方を教え
物理学者は最も美しく響くヴァイオリンの構造を理解する
音楽と他の分野は常に相互作用していると考えれば
いろんなことに興味をもって
いろんなことにチャレンジしていきたいですね
では今日はこの辺で
ごきげんよう