2023.04.13
メトロノームのおはなし
世間では やれスマートウォッチだなんだと言われている中
私は懐中時計を修理に出しておりました
時代に逆行しているような気がします
ごきげんよう
阿部です
懐中時計のあの音が好きなんです
電気を全く使わず
ゼンマイが戻る力だけを使って動いているんですね
そういえば
このゼンマイで時を刻む原理はメトロノームと一緒なんですよね
時計の振り子とメトロノームはやっていることは同じなんですよね
今日はそんなメトロノームのおはなしをしましょう
メトロノームはいまから200年以上も前に開発されて以降
それまで感覚的な速さで表現されてきたテンポを
「♩=60」と言う風に数字で明確に表すようになりました
これをいち早く作品に取り入れたのはベートヴェンでした
彼はこのメトロノームを気に入り
「以降私の作品にはすべてメトロノームの速度表記をするぞ」
「私が決めた通りの速度でみんな演奏するように!」
とまぁこんな具合だったそうですが
これで誰もが同じ速さで演奏をするようになったかと言えば そうではありません
この当時のメトロノームは精度があまり良くなく
ベートヴェンはメトロノームの使い方もいい加減だったようで
つまり楽譜に書いてある速度が正しいのかどうかわからない と言うのが現状です
楽譜に記載されているテンポで演奏すると
「いや これ違うでしょ 曲調に全然合わないもん」となることが非常に多いそうです
残念でしたね ベトちゃん
▼ベートーヴェンのお墓
お墓のかたちもメトロノームですね
次回はそんなベートヴェンさんの二の舞にならないよう
メトロノームの正しい使い方を書いていきます
では今日はこの辺で
ごきげんよう