2023.06.20

セルパンという楽器

梅雨入りした私の髪は

熱帯低気圧の渦の様に 猛烈にうねり始めるのであった

 

ごきげんよう

阿部です

 

 

みなさんは セルパン という楽器をご存じですか

 

おそらくどんなクラシック大好き人間でも

なかなかこの楽器の存在に触れる方はいません

 

セルパンと言う楽器はこんな楽器です

民族楽器のようでもあり

なんだか少し怖い色と形をしておりますね

 

実はこの楽器はかつてオーケストラの中に混じって演奏することがあった楽器なのです

 

木製の金管楽器で

ホルンのようなチューバのようなコントラファゴットのような低音が鳴る楽器です

 

むかーしは教会音楽などでも使われていたようですが

いつしかオーケストラではチューバやユーフォが代わりに使われるようになり

今では絶滅危惧種の古典楽器となりました

 

しかしですね

まだセルパンが存在していた時代の曲をやる際

今でも たまにセルパン奏者を呼ぶこともあるんですよ 本当に稀に

 

 

というわけで冒頭の写真

私が先日 瀬戸市のオーケストラに参加したとき

メンデルスゾーンの曲で登場しましたので写真を撮らせていただきました

 

私も実物を見るのも聴くのも初めてで感動しています

 

 

音は思っていたよりも控えめで

チューバのような大きな金管楽器と比べると音量の面だけで言えば負けますが

むかし協会などで演奏されていたことを考えると

その当時は充分響いていたのでしょう

 

セルパンの音とチューバの音

同じ曲のフレーズで比べてみましょう

 

 

ベルリオーズ作曲 幻想交響曲 第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」より

▼セルパン

他の楽器も古典楽器を使っているようです

 

 

▼チューバ

同じフレーズを演奏してますが

楽器が違うとだいぶ印象が変わりますね

 

 

セルパンに限らず 古典楽器はどれも音が控えめです

そしてどこか乾いたような素朴な響きがします

 

古典楽器から今のモダン楽器に変わると

艶やかな深みのある大きな音になります

これを「楽器の改良」と見るべきなのでしょうかね

 

古典楽器は現代の物と構造が異なり

管楽器はリコーダーの様に穴をふさぐだけのシンプルな造りが多く

シンプルなだけに音程をとるのが難しかったり音質もチューニングも違いました

しかしやはり古典楽器だからこそ生まれる

 

「作曲当時の音楽」という醍醐味がそこにはあるのだと思います

 

ではこのへんで

ごきげんよう